6月16日(金)14時~15時に、オンライン(Zoomミーティング)にてプライドマンス講演会「LGBTQ+と法律-選択肢が広がる社会へ向けて-」を開催しました。
当日は、本学に所属する学生・教職員42名が参加しました。
イベント概要
日程 | 令和5年6月16日(金)14時~15時 |
方法 | Zoomミーティング |
対象 | 筑波大学に所属する教職員・学生 |
講師 | 寺原 真希子 氏(弁護士法人東京表参道法律会計事務所 弁護士) |
内容 | LGBTQ+を取り巻く法制度、同性婚訴訟の現状と背景 など |
6月はプライドマンスとして知られ、世界各地でLGBTQ+の権利を啓発するためのイベントが行われています。
そこで、今回は『LGBTQ+と法律』をテーマに、「弁護士法人東京表参道法律会計事務所」の弁護士であり、「公益社団法人Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に」の代表理事も務める寺原 真希子氏を講師にお招きしました。
同性間の婚姻が認められていないことが違憲だと訴える「結婚の自由をすべての人に」訴訟が6月8日に5件すべての地裁判決が出そろったことや、LGBT理解増進法が成立したことからも、多くの方にとって関心のあるテーマであったと思います。
講演会の振り返り
講演では、海外と日本の法整備状況の違いや、同性カップルが婚姻できないことによる不利益・弊害などを中心にお話しいただきました。
原告の方が法廷で語った言葉や、最後の「この問題の当事者はマジョリティ側ではないか」「同性婚に限らず、心の中では現状におかしいと思っていても何もアクションを起こさなければ差別に加担しているのと同じだ」という訴訟の最前線にいる寺原氏の言葉に、少しずつでも行動することの大切さや問題の大きさを感じる講演会となりました。
講演の後は質疑応答を実施し、参加者からの「マイノリティの中でも声を上げることに複雑な感情を抱く方もいるがどう考えているか。」という質問に対して、「今まであまりにも異性愛中心でマイノリティが隠れざるを得ない状況であった。多くの当事者の方と話す中で、そういった方の背景には、法制度が整っていないことでそう思わせてしまっているという問題があると思うので、今後も歩みを進めていきたい。」という寺原氏の回答で、今回の講演会を締めくくりました。