ワーク・ライフ・バランス(WLB)は、よく「仕事と生活の調和」と訳されます。しかし、実はいろんな意味合いを含んでおり、ひとによりその理解も様々で、社会的な共通認識があいまいなのが現状のようです。
そこで今回は、「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)」憲章、それが求められるようになった背景、そしてWLBを推進することで得られる効果を紹介します。そこから、WLBの目指す具体的な社会の姿をみてみましょう。
♦ 「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)」憲章とは?
「仕事と生活の調和が実現した社会」作りのために、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」を目指すことと定義されています。(平成19年官民トップ会議で策定)
♦ WLBが求められるようになった理由は?
1. 労働者の過重労働から健康面に及ぼす影響を改善するため
2. 少子高齢社会が進む中で、出産育児や介護といったライフプランを実現させながら仕事を通じた社会的な自己実現を可能にするため
3. 男女雇用機会均等法が制定され、性差にとらわれず個人の能力や才能、特性を活かした人材活用を促進するため
♦ WLBの対象者は?
WLBは、子育て期の女性に限らず、老若男女、いろんな人生の段階にいるすべての方が対象です。WLBは、人生の段階に応じて変わり、また個人の事情や希望によってもバランスの形は多様です。
♦ WLBを推進することで得られる効果は?
仕事、家庭生活、地域生活、個人の自己啓発などの様々な活動を自ら希望するバランスで展開できる状態を実現します。
≫ 「仕事の充実」と「仕事以外の生活の充実」の好循環をもたらします。
≫ 多様性に富んだ活力ある組織、そして、社会を創出する基盤となります。
ワーク・ライフ・バランス「仕事と生活の調和」をこころがけ、効率よく働き仕事の質を向上させ、組織として高い成果を上げると同時に、生活も充実させることで、より有意義な人生を目指しましょう!
その他 相談室 “あう” だより についてはこちら