3月10日(木)、本学総合研究棟A棟110公開講義室において、「女性活躍推進法及び障害者差別解消法に伴う筑波大学の取り組み~ダイバーシティとアクセシビリティの未来~」と題して、学内の教職員と学生及び学外の関係者を対象にFD研修会を開催しました。この研修会はダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンターと本学各系の共催によって開催したものであり、平成28年度より施行される女性活躍推進法及び障害者差別解消法に伴う本学の取り組みについて、全学的な方針と具体的な対応や行動計画について学内外に周知することを目的とするものです。副学長、監事、大学執行役員、エリア支援室長ら64名が参加しました。
当日は五十嵐浩也ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター長の開会挨拶の後、溝上智恵子ダイバーシティ部門長より「女性活躍推進法に伴う本学の取り組みについて」をテーマにご講演いただきました。他の先進諸国と比較した場合、就業率や出産を理由とする離職率、役員や管理職などの任用率などの観点から、働く女性の活躍が不十分であるという背景から、2015年8月に女性活躍推進法が制定されたことについて説明されました。女性活躍推進法施行に伴う取組内容として、(1)自社の女性の活躍状況の把握・課題分析(2)行動計画の策定(3)情報公表が義務化されたこと、およびこの3点にかんする本学の今後の取組予定についてご説明いただきました。
続いて、竹田一則アクセシビリティ部門長より「障害者差別解消法に伴う本学のとりくみについて」をテーマにご講演いただきました。とりわけ、障害者差別解消法の施行にともなう、「障害を理由とする不当な取扱い及び合理的配慮」について詳細に話していただきました。合理的配慮は、個々の学生の状況に応じた環境やルールなどの調整・変更、意思疎通のためのルールであり、均衡を失した又は過重な負担を課さない限りにおいて障害者の支援が義務付けられるものです。本学において想定される具体的なケース(キャンパス環境や授業上の支援)についてご説明いただきました。
質疑応答では、各系での具体的な対応の仕方など、盛んな意見交換が行われました。
最後に五十嵐センター長が閉会の挨拶として、本研修会全体を総括いたしました。