9月30日(木)、筑波大学大学会館国際会議室において、「持続可能な女性研究者支援 筑波大スタイル」第2回シンポジウム-女性研究者のワーク・ライフ・バランス-を開催しました。
このシンポジウムは、文部科学省科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成」事業の女性研究者支援にかかる啓発活動の一環として企画したもので、教職員や学生,学外者を含め,約130名が参加しました。
山田信博筑波大学長の挨拶に続いて、喜多悦子氏(日本赤十字九州国際看護大学長)に「先進国型医療から途上国型国健へ-めぐり会った女性とその問題-」と題した基調講演を行っていただきました。続いて特別講演として、Karen Aardal教授(オランダDelft大学)に「Women in Science in The Netherlands and Europe -Facts and Personal Experience」をご講演いただきました。事業報告では、筑波大学男女共同参画推進室長の吉瀬章子教授(システム情報工学研究科)が、「持続可能な女性研究者支援 筑波大スタイル」における今年度の取組について、具体的に報告いたしました。
「ポジティブ・アクションは必要でしょうか?」と題したパネルディスカッションでは、3人の女性研究者と比較的女性研究者が少ないといわれている、2部局の研究科長に登壇いただき、現状と課題に関して報告していただき、会場の参加者とともに討議を行いました。
アンケート結果からは、多様な女性研究者の生き方・働き方を知ることができ参考になった、あるいはプログラムが盛りだくさんで時間が足りなかった等のご意見をいただきました。特に、パネルディスカッションに関しては、これからポジティブアクションについての討論が深まっていくところで終わってしまい残念だったというお声をたくさん頂きました。
また、今年度より若年層の男女共同参画意識醸成を目的に開設された総合科目・大学院共通科目の受講生によるポスター展示「ポジティブアクションについて私たちはこう考える」を展示しました。
男女共同参画推進室では、今回のシンポジウムでの討議内容やアンケートでいただいたご意見を参考にしながら引き続き、“筑波大スタイル”の検討を進めていきたいと思います。
なお、本シンポジウムの講演内容に関しては、今後、HP等でご覧いただけるように準備を進めています。