「ロールモデル懇談会 博士号取得後の女性のキャリアパス」
大学院進学や進学後のキャリアパスを考える機会として、「ロールモデル懇談会 博士号取得後の女性のキャリアパス」を2021年1月から3月に5回開催しました。各回1~2名の博士号取得者や博士課程に在籍している女性をゲストにお招きし、ご自身のご経験をお話しいただくとともに学生からの質問にお答えいただきました。
ゲストは大学教員だけでなく研究機関や企業の研究職、URAの方にご協力をいただきました。また5回目は特別編として、博士後期課程の学生にもご登壇いただきました。
「博士の女性」と言っても、研究されていた分野やキャリアパス、ライフイベントについても皆さま様々です。そのため各回で異なる視点からお話を伺うことができました。学生からは、進学や就職に関する悩みやライフイベントと研究の両立への不安といった内容の質問が多く寄せられました。
豊富な経験にもとづくゲストからの回答は具体的かつ実用的で大変参考になるものばかりでした。ライフイベントと仕事の両立についても、近年はオンライン化や働き方改革の影響から環境改善が進んでいることもわかりました。
ゲストとの交流は、学生にとっても多くの気づきがあったのではないでしょうか。アンケートからも「前向きに考えられるようになった・とても参考になった」との声を多くもらうことができました。また「やりたいことを諦めるのではなく、どうしたら叶えられるかを考えたい」と、前向きな感想もいただきました。
当初は4回の開催予定でしたが、参加していただいた博士課程の学生から「自身の経験も他の学生の参考になるかもしれない」と申し出ていただき、急遽特別編としてお話しいただきました。
この懇談会は、学生たちに博士号取得後の選択肢の多様性を知ってほしいという思いから実施しました。学生には、一度就職をした後に大学院に進学したり、働きながら学位を取得したりと、様々な学びの形があることを伝えられたと思います。懇談会後のアンケートでは、「新型コロナウィルスの感染防止のため、先輩と知り合う機会が減り、進路について知る機会がない」との回答がありました。この点も踏まえ、今後も、積極的な情報発信と学生が将来を考える際のお手伝いができるような企画の開催や交流の場を設けていこうと思います。
ロールモデル懇談会第1弾ポスターURL付ロールモデル懇談会第34弾と特別編(追記)