★平成28~令和3年度 文部科学省 科学技術人事育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)★
【日 時】令和元年10月4日(金)15:00~16:30
【場 所】つくば国際会議場102
【基調講演】Inga M.W. Nyhamar氏(駐日ノルウェー大使)
【対 談】モデレーター:藤沢久美氏(シンクタンク・ソフィアバンク代表)、
登 壇 者 :Inga M.W. Nyhamar氏
最初にこれまでの異業種交流会を通じて選出された2名の女性研究者・技術者である、
堀愛氏(筑波大学医学医療系助教)と野村有加氏(日本IBM Advisory Software
Developer)に対して、筑波大学学長よりTIDE Women’s Awardが授与されました。
その後、駐日ノルウェー大使であるInga M.W. Nyhamar氏による基調講演が実施され
ました。特にノルウェーにおける男女共同参画・ダイバーシティ推進の歴史や現状の課
題、今後に向けた方向性等について話題が広がり、Gender Equalityの先進国と言われ
るノルウェーであっても依然として困難を抱えており、一歩ずつでも前進の歩を止めな
いことの重要性が強調されました。その後、シンクタンク・ソフィアバンク代表の藤
沢久美氏をモデレーターとした対談形式でのディスカッションを行い、藤沢氏により
フロアも巻き込んだ形で大使との対談が進められました。フロアからは世代間や地方
-都市間のギャップ、ステレオタイプの再生産等の課題についても指摘があり、ノル
ウェーでの実践の紹介や日本での解決のためのヒントに向けた議論が重ねられました。
参加者からは、「ノルウェーと日本との比較から、課題がわかりやすく理解できた」「ノ
ルウェーでの取組にも長い歴史があることがわかった」「世代間の連鎖について、子ど
もに選択肢をできるかぎり与えていきたいと感じた」等の声が寄せられ、多角的な視
点を示すことができました。くわえて、アンケート結果からは9割以上がシンポジウ
ムの内容に満足したとの結果が示され、参加者にとって有意義な時間とすることがで
きました。
学内外から外国人も含めて多彩な参加者を集めることができました。特に「筑波会
議」と併催したことで、若手の研究者・技術者や学生の参加が多く、未来志向のディ
スカッションが展開されたことは有意義でした。