ダイバーシティセミナーⅣ「知識と支援の共同創造」を開催しました。

熊谷 晋一郎 先生

会場の様子
■開催概要
日時:2019年2月20日(水)
10:30-12:30
場所:筑波大学 大学会館 特別会議室
講師:熊谷 晋一郎 先生
(東京大学 先端科学技術研究センター准教授 / 同大バリアフリー支援室長)
■内容
当事者研究の第一人者である、東京大学 先端科学技術研究センター准教授および同大バリアフリー支援室長の
熊谷晋一郎先生を講師としてお招きし、当事者との共同研究が拓く新たな領域や具体的な取り組み例にもとづく
ダイバーシティ推進への示唆についてお話いただきました。
社会のあらゆるサービスや事業を「提供者」と「利用者」が共に作っていく協働創造。
講演を通し、熊谷先生はその出発点である当事者研究において、医学モデルに基づいた「インペアメント」と
社会モデルに基づいた「ディスアビリティ」という2種類の考え方が存在することをご指摘されました。
そのなかで、特にディスアビリティ(環境の障害)に注目し、内側からの理解と共感を創造していくプロセスに
ついて触れられ、「失敗する権利」の重要性について強調されました。そして、障害を理解するという一方的な
矢印だけにコミュニケーションをとどめるのではなく、両者の相互理解を進めて行く必要がある、とご指摘され、
本学におけるダイバーシティ推進へ重要な示唆をいただきました。